2019/10/12 15:04


こんにちは、対馬コノソレです。

突然ですが、みなさんは【しいたけ】って好きですか?

食感やくせのある味、見た目が・・・という理由で好きになれないという声も結構聞きます。

でもそれって本当に「おいしい」しいたけにまだ出会ってないからじゃないですか?!

普段何気なく買っているしいたけ。

なるべく大きいもの。なんとなく形がきれいそうなもの。

そんな基準で選んでいませんか?



おいしいしいたけの見分け方。それは、

①傘の巻きが強く、内側に膜が張っているもの②軸が太く短い③肉厚でぷっくり丸い 

そうです!まさにこんなやつ!


ここは、木々の生い茂る山の中。

しいたけが好む、直射日光が当たらず、

わずかに木漏れ日が差し込む適度に湿った場所「ホダ場」です。



対馬のしいたけはクヌギや͡コナラ,アベマキなどの分厚い樹皮を持つ原木から生えます。

ドングリがなる木、といったらわかりやすいでしょうか。

これらの木は分厚い樹皮に養分を蓄えやすく、乾燥しにくいためしいたけ菌が蔓延しやすいと言われています。

じゃあ、その木からしいたけが勝手に生えてくるのね!と思ったら大間違い。

原木にしいたけ菌を打ち込んで、その菌を定着させる。そして、ホダ木に刺激を与え、

発生に必要な水分を含ませるために行う浸水作業

それが終わったら、ホダ木を組んで・・・とその作業はすべて手作業。(コノソレ、女子パワーで力仕事も頑張ってます!)


原木しいたけは分厚い樹皮を破ることのできる強い芽しか発生できません。

特に、よそのしいたけ産地ではほとんど使うことのない「アベマキ」。


(凹凸がはっきりわかるアベマキの樹皮・中央)


コルクのように分厚い樹皮のどんぐりで、対馬に多く自生しているので

使っているしいたけ農家さんも多いことが対馬の特徴です。

アベマキから出るしいたけはそれはそれは強い力をもったきのこなのです。


(発生して3日くらいの赤ちゃんしいたけたち)


この「樹皮を破る」という菌床栽培にはない原木栽培独特の現象が、原木しいたけの食感、香り、食物繊維の豊富さ

といった特徴となるのです。

そして、大陸からの厳しい寒風にさらされた対馬のしいたけは、さらに風味も食感も人工栽培による菌床しいたけとは

ひと味もふた味も違ってくるのです。


そのおいしさをまずはしいたけが苦手、という方、ぜひお試しを!

おすすめは、バター醬油でアツアツのうちに。

そうすると癖のある風味も程よく隠されちゃいますよ。

しいたけ好きの方には、しいたけそのものの味が引き立つ網焼きがおすすめです。

傘の内側からジワーっと水滴が出てきたら食べごろのサイン。

醤油と垂らすもよし。素材の味を引き立てる対馬の藻塩をひと振りするもよし。


「森のあわび」とも称される対馬の原木しいたけ。そのこりっこりとした食感に驚くこと間違いなし!

ぜひ一度食べてみて下さい。